scim-bridge.el version 0.7.3 リリース

09/1/14時点の最新版はversion 0.7.3.3です(詳細は追記を参照)。
ダウンロードはこちらでどうぞ↓
scim-bridge.el - irie @ ウィキ - アットウィキ
version 0.7.2.2からの変更点

  • SCIMが無効化された状態のカーソル色を指定できるようにした
  • isearch-mode使用時のカーソル形状を指定できるようにした
  • VIエミュレーション系のモード(vi-mode, vip-mode, viper-mode)と連携し、VI状態でSCIMを無効化するようにした
  • IRCクライアントのサポートを強化
    • プリエディット開始の度にアンドゥリストがクリアされないようにした
    • サポートするクライアントを追加(rcirc, Circe)
  • 親指シフト入力方式の処理を再実装し、誤判定が起こらないようにした
    • 同時打鍵の判定をEmacs側で自前で行うようにした
    • 第1ストロークと第2ストロークの間に無駄なプリエディット領域の再描画が発生しないようにした
    • 同時打鍵時間設定のオプション名を`scim-simultaneous-pressing-time'に変更
  • `scim-cursor-type-for-candidates'の仕様を`cursor-type'に合わせて変更した
  • 新規フレームの作成時やフレームの切替時にカーソル色が変更されない場合がある不具合を修正

version 0.7.2.1からの変更点:

  • プリエディット中にM-x等でミニバッファに移るとバッファにゴミが残ってしまう不具合を修正
  • 一部のIMEngineでプリエディット中にisearch-modeに入るとバッファにゴミが残ってしまう不具合を修正
  • 一部のIMEngineでisearch-modeでプリエディット中にC-gで中断すると正常にプリエディットを終了できない不具合を修正

version 0.7.2からの変更点:

  • scim-cusor-colorがnilの場合にカーソル色をforeground colorで上書きするようになっていた不具合を修正
  • バッファのメジャーモードを変更した際にscim-disable-keymapによるscimの無効化が解除されない不具合を修正

その他、内部的には以下の2つの重要な変更を行いました。

  1. プリエディット時にアンドゥリストを退避しないようにした
  2. キーマップの管理を`emulation-mode-map-alists'で一括して行うようにした

1.については、今まではanthy.el等の既存のIMと同様、プリエディット開始時にアンドゥリストを退避した上でアンドゥをdisableにしていました。しかしこれでは、プリエディット中に万が一エラーが発生して正常にアンドゥリストが復帰されないと、最悪の場合にはバッファの内容を破壊して元に戻せなくなる危険性があります。そこで、プリエディット時にもアンドゥリストを繋げたままにし、`primitive-undo'を使ってプリエディット領域を消去するようにしました。またこの変更により、IRCクライアントでアンドゥリストがクリアされてしまう問題も回避できるようになりました。
一方、2.によって`minor-mode-map-alist'を使うのをやめ、キーマップの管理の実装がシンプルになりました。また、この変更によってviper-modeのレベル1〜5の全てでSCIMが使用できるようになりました。

追記(09/1/3):バグを修正してversion 0.7.3.1をリリースしました。
version 0.7.3からの変更点:

  • kill-bufferしようとすると"Selecting deleted buffer"というエラーが出る事がある不具合を修正
  • yasnippetのフィールド内でSCIMを使って入力をするとゴミが残ってしまう不具合を修正

追記2(09/1/8):バグを修正してversion 0.7.3.2をリリースしました。
version 0.7.3.1からの変更点

  • Emacs22でmake-frameするとエラーが発生する不具合を修正
  • バイトコンパイル時にWarningが出ないようにした

`with-selected-frame'ってEmacs22では使えないんですねえorz

追記3(09/1/14):バグを修正してversion 0.7.3.3をリリースしました。
version 0.7.3.2からの変更点

  • ノンインクリメンタル検索および`isearch-edit-string'における文字列編集時のプロンプトに`[SCIM]'と表示されないようにした
  • ノンインクリメンタル検索後のエコー領域の表示が一瞬で消えてしまう不具合を修正
  • インクリメンタル検索で他のインプットメソッドを使うと頻繁にSCIM-Bridgeからのデータ受信待ちになる不具合を修正
  • インクリメンタル検索のカーソル形状に関するオプションが有効の時カーソル形状が元に戻らない場合がある不具合を修正
  • ウィンドウマネージャがSawfishだとpost-comman-hookでエラーが発生して使用できない不具合を修正

今回はisearch関係の細かい不具合の修正が中心です。