ibus.el version 0.1.1 リリース

ダウンロードはこちらでどうぞ↓
ibus.el - irie @ ウィキ - アットウィキ
または
ibus.el in Launchpad
LaunchpadのPPAにdebパッケージが置いてあります。
https://launchpad.net/~irie/+archive/elisp

Version 0.1.0からの変更点

  • オプション `ibus-prediction-window-position' を追加
  • オプション `ibus-agent-buffering-time' を追加
  • Key release イベントをエージェントに送る必要がないように変更
  • カーソル位置が変化しなかった場合に座標をエージェントに送信しないように変更
  • プリエディットが空の場合に不必要な空文字列をEmacsが受け取らないように変更
  • 不必要になっていたイベント `ibus-dummy-event' を使わないように変更
  • 文字列確定の直後にカーソル位置を送信しないようにした
  • ibus-anthy の「フォーカスアウト時の動作」を「保持」 に設定している場合に、正常動作するようにした
  • 同一のバッファを表示している別フレームを選択した時に、プリエディットを再描画するようにした
  • ヘッダーライン表示時に text-scale-mode で候補ウインドウの位置がずれる不具合を修正
  • 多数のフレームを使用していると、post-command-hook が非常に重たくなる不具合を修正
  • IBus 1.3で使用すると、ibus-mode が突然 終了することがある不具合を修正
  • エージェントによるIBusデーモンの起動が失敗することがある不具合を修正

今回は速度の向上およびバグ修正を目的としたリリースです。まだscim-modeよりも少し重いですが、だいぶマシになったと思います。現在のところ、Xmingのrootlessモードでは使えませんが、次のバージョンでは可能になる予定です。またxwininfoがない環境でも使えるようにする予定です。文字端末上のEmacsで使えるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

ibus-mozcを使うと、予測候補ウインドウがプリエディット領域の先頭位置に表示されます。このようにした理由は、ウインドウの位置が固定されるため表示位置をIBusに毎回教える必要がなく、速度的に有利になるからです。気に入らない場合は以下の設定を.emacsに記述してください。

(setq ibus-prediction-window-position t)

これで、予測候補ウインドウが常にカーソル位置に表示されるようになります。ただし、ミニバッファ内では上記の設定に関わりなく、常にカーソル位置に表示されます。