ibus.el version 0.2.0 リリース

ダウンロードはこちらでどうぞ↓
ibus.el - irie @ ウィキ - アットウィキ
または
ibus.el in Launchpad
LaunchpadのPPAにdebパッケージが置いてあります。
https://launchpad.net/~irie/+archive/elisp

Version 0.1.1からの変更点

  • `ibus' グループの親グループに `i18n' を追加
  • オプション `ibus-agent-start-ibus-daemon' を追加
  • デフォルトではibus-daemonを自動的に起動しないように変更 (RH bug #620349)
  • xwininfoを使わないように変更
  • Xのルートウインドウの「_NET_ACTIVE_WINDOW」プロパティを使わないように変更
  • 複数ディスプレイ環境で複数の異なるレイアウトのキーボードを使う場合でも、Alt-Meta間の変換が正常に動作するように修正
  • カスタム変数の説明文字列を書き直した
  • 内部的なオプションibus-meta-key-existsを削除
  • keyvalが非アルファベットのASCII文字の場合に、Shiftキーが無視される不具合を修正
  • isearch-modeでibus-toggleコマンドを使うとミニバッファが消去されてしまう不具合を修正
  • isearch-mode-mapにおいて C-\ がibus-toggleコマンドに割付けられ、かつ `ibus-use-kana-onbiki-key' が非nilの場合に、Xのキーマップが正常に書き換えられない不具合を修正
  • 他のアプリケーションからフォーカスインした後、最大約0.3秒間キーマップが無効になっている不具合を修正
  • キーボードにMetaキーが有る場合に、Alt + Romajiが無視される不具合を修正
  • キーボードにMetaキーが有る場合に、forward_key_eventがRomajiキーをHiragana_Katakanaキーに誤変換する不具合を修正
  • 複数ディスプレイ環境でibus-el-agentがインデックスエラー(list index out of range)を発生することがある問題を修正
  • ibus-modeが異常終了した後にpost-command-hookが実行される可能性がある不具合を修正
  • インクリメンタル検索時に `english-dvorak' インプットメソッドとIBusを併用できない不具合を修正
  • ヘッダーラインが表示されている時にtext-scale-modeをオフにすると、行の高さとして誤った値が使われる不具合を修正
  • インクリメンタル検索にIBusを使うと、時々 " is undefined" というエラーが出る不具合を修正
  • インクリメンタル検索にIBusを使うと、時々誤ってプリエディット文字列がカレントバッファに挿入されてしまう不具合を修正

過去のバージョンでは、カーソル位置の絶対座標を計算するために外部プログラムのxwininfoを呼び出していましたが、ibus-el-agentからpython-xlibを利用して計算するようにしました。これで少し動作が軽くなったはずです。また、入力フォーカスの監視もpython-xlibを利用するようにしたので、NET_ACTIVE_WINDOWプロパティをサポートしていないウィンドウマネージャでも正常に動作するようになりました。

動作の変更としては、ibus-daemon自動起動機能がデフォルトでオフになりました。これは、RedHat Bug #620349 (https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=620349)に対処するためです。従来通りの動作にしたい場合は、.emacsに以下のような設定を追加して下さい。

(setq ibus-agent-start-ibus-daemon nil)